商品開発ストーリー

東海化成では、各部門の個性的なスタッフが力を合わせ、新しい商品を画期的な
アイデアを生み出しています。

コストはかけずに実現したいとご要望をいただきました。
プラグトレーを小分けにして、苗の販売企画の幅を充実させ、より良い苗を消費者の元へ届けたい。
新規格で販売するにあたり、現場で生まれる課題を解決できるツールも必要。

この商品の誕生秘話

市場調査で足を運んだホームセンターで葱苗の販売企画として、小分けされたプラグトレーが目にとまりました。葱類は、根の部分を土から出して50本単位などで販売されるのが普通でしたが、このような販売には、店頭での棚持ちの問題、鮮度の問題がありました。この問題をクリアするため、店側の工夫として、ハサミでプラグトレーを切り取り、それを陳列していたのです。
そんな状況を見て、「最初から手軽に切り分けられる商品があってはどうか」と考え、お客様にヒアリングしたところ、「まさにそんな商品を求めていた!」というお声をいただいたので、開発に向けて動き出しました。

この商品でもっとも重要なのが、生産者様の土詰めや播種は従来通りにできることが前提で、手軽に切り取れること。ただし、意図せず切れてしまうことを防ぐため、一定の強度も必要です。この2つのポイントをバランスよく満たすことが、商品の完成度を高める肝でした。

試作品が仕上がると、お客様のところへお持ちし、使用感やご意見を何度もヒアリングしました。接合部分の幅や形状を調整していくことで、“丁度いい”接合が実現。さらに、販売店で陳列する際のことを考え、ラベルを挿すことができる穴をつける工夫もしました。試作を重ねた結果、カットプラグ(切り取ることができるプラグトレー)が完成しました。

カットプラグを開発しお客様に喜んでいただきましたが、実際にカットプラグに土をつめてみると、播種や運搬時に慎重にならざるを得ないため、カットされていない通常のプラグトレーを下に重ねてご使用いただく提案をしていました。しかし、補助用のプラグトレーを購入しなければならず、お客様にとってはコストがかかってしまうことが課題でした。

そこで耐久性とコスト面の問題を解決するために開発したのが、プラグトレー用アンダートレーです。通常のプラグトレーとセットでもカットプラグとセットでも使える商品で、プラグトレーに土が入った状態でもたわむことなく、形状を保ったまま持ち運ぶことを可能にしました。

このアンダートレーを用いることで苗育成時の問題解消と、出荷時の利便性が格段に上がりました。また、育苗工程で使用される発芽室のレールにもぴったり合うため、プラグトレーのたわみによる落下が起こりにくいという利点もあります。さらに、あらゆる規格のプラグトレーと組み合わせてもズレにくい設計をしているため、非常に汎用性の高い商品となっています。

そして当初の課題であったコストの問題も解決。カットプラグを支えるために別のプラグトレーを購入していただくよりも安価で使いやすい商品ができたことで、お客様にも安心しておすすめできるようになりました。

普通のカラーポットとの格の違いを出すことで

コストはかけずに実現したいとご要望をいただきました。
お悩み
キラリと光沢感のあるカラーポットで差異化を図りたい
このお悩みから生まれた商品
TOプレミアムポット

この商品の誕生秘話

ポットに工夫をする必要があると感じました

せっかくの企画向けの花苗なのに、通常の黒ポットやカラーポットに入れて店頭に並べても、安価な花苗と同列に見られてしまって、その価値に納得してもらえない。
確かに、高級なモノが安物と同じ容器で売られていることは無い。
重厚感のある硬質プラスチックを使えば、安価には見られないが、そこまでのコストはかけられない。
既存のカラーポットにはない高輝度のポリポットをなんとかしてつくれないものかというご相談を受けました。

高輝度のポリポットをなんとかしてつくれないものかというご相談を受けました。

土が少なく、花の品質を保てないという問題が生じました。

土が少なく、花の品質を保てないという問題が生じました。

ポリポットは、1㎜以下という薄さを要求される商品です。この薄さを実現する「中空成形」という成型方法では、素材に空気を送り込んで膨らませ成型することから、樹脂中に数ミクロンレベルの物質が混入するだけでポットに穴が開いてしまいます。また、極限まで細かい粒子にすると、十分な光沢感が出てこないという問題点がありました。
金と銀は基本カラーとして昔から開発されていますが、他のカラーでこの薄い製品に光沢を出すことは不可能とまで言われていました。社内専門家も実現を諦めかけている中、営業マンが自ら、営業の傍らに様々な塗料メーカーや樹脂関係の業者を廻り、実現に向けて少しずつ情報を集めました。

有力な情報を得たある日の業務終了後、成形機を頼んで成形機を使わせてもらい、営業担当者と開発担当者2名で試作を敢行しました。屈折1年半、念願の光沢ポットが成型機から出てきた瞬間の驚きと喜びは感無量でした。

その後は、自社の原料仕入れ責任者と原料メーカーで最終的に5つのポットを完成させて上市。
その名も『プレミアムポット』。カラー名称は親しみやすいものに設定しました。
業界の当たり前であった『パステルカラー』のかわいい系ではなく、シックで気品のある高級系のカラーは、今までに無かった製品として、鉢苗業界以外からも注目を集めるようになっています。

従来の商品では出せない「プレミアム感」

deta
お悩み
ラベルではなく鉢そのもので品種をPRしたい
この悩みから生まれた商品
TOプリントポット

この商品の誕生秘話

高価な花の苗を売るときに

『ポリポットに印刷は出来ないか?』・・
お客様からのこの声が始まりでした。ポリポットは、素材の性質から、鮮明な多色印刷をすることは不可能に近いと言われていました。従来の黒いポリポットに入ったままでは、せっかくの企画苗もその他の鉢苗と変わらない平凡な商品に見えてしまい、消費者に「特別な製品だ」と訴えかける訴求力に欠けると考え、ポットに工夫をすることで特別感を演出できないかと考えました。

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約1年という時間をかけて、高級感のあるメタリックなツヤ感

約1年という時間をかけて、高級感のあるメタリックなツヤ感

ポリポットの素材に印刷は難しく、強度の面でも不安が残ります。かといって、分厚い硬質ポットを使用していてはコスト面でお客様のご要望を満たすことができませんでした。どちらでもない、新たな素材を考案する必要があったのです。
そこで着目したのが、ヨーグルトなど乳製品のカップ。しっかりとした強度と、印刷を可能にする素材は、今回の素材にぴったりでした。この製品を参考に、新たな素材のポットを開発することに成功しました。

苗の安価なイメージを払拭し、高級感を出すことに成功。

お客様専用のオリジナルデザインのポットのオーダーをいただけるようになりましたが、これには最低1万ポットというロットの条件が必要でした。そのため、自社で2種類の定番デザインを考案。自社で在庫を保管する形で、1ケースからのオーダでの販売をスタート。まずまずの滑り出しでした。
お客様からは「通常のポリポットで販売するより付加価値を与えることができた」との喜びの声をいただきましたが、常に変わらないデザインですと、数年経過してしまうとどうしても“飽き”が出てしまいます。
そこで、新たなニーズに応えられるよう、若い社員中心に新たな定番デザインを企画して発売。
シチュエーションに合わせたテーマでデザインをし、自社で在庫して1ケースからでも販売できるお求めやすさを実現しました。

自社で在庫して1ケースからでも販売できるお求めやすさを実現しました。

以前より、お客様が売り場に目を向けてくださるようになった

deta
お悩み
耐久性があって、周りよりも目に入るPOPが欲しい
このお悩みから生まれた商品
TOポップスティック

この商品の誕生秘話

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売り場の花をもっと目立たせたい

園芸売り場のPOPといえば、トレーの全面に貼り付けるタイプや店舗用スチール什器に吊り下げるタイプなど様々ですが、どれもいま一つ見栄えが良くないとの意見がありました。
苗のメーカーにとっては、「自社の自慢の苗を一つでも多く購入してもらいたい」という思いがあり、お客様の注目を集めるために従来のPOPとは違う、いかに目立つPOPをつくるかが課題となっていました。

以前より、お客様が売り場に目を向けてくださるようになった

最初は簡単かと思って取組み始めたものの、なかなか思うようにはいきませんでした。「目立つPOP」ということで、広告面を大きく見せる必要があり、今まで作ってきたポットやトレーなどとは求められる機能が違うことがその大きな要因でした。

耐久性、機能性、コストの条件をクリアするため、素材の選定から成型手法など試行錯誤を繰り返した末に、ようやく完成させました。完成にともない、自社のトレーに使用できるように、トレーに挿して使用するタイプに対応するため、自社のほとんどのトレー製品も合わせて改良しました。

自然に優しい再生材料を使用しつつ、

いままでにない大きなPOPが完成。

いままでにない大きなPOPが完成。

POPの面を大きく、視認性を考慮した絶妙な角度を実現したことにより、お客様に商品の存在を認識してもらいやすくなり、また、『売り場に統一感が出てきれいな売り場になった』や『売れ行きも以前より好調になった』などの嬉しい報告も頂戴しています。
また、トレーがなくても自立できる専用スタンドも新たに作って発売も開始しました。